第1章

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マンションの入り口に入る時に目が合ってしまった僕は黙って素通りできなくて思わず声をかけた。 「誰か待ってるの?」 「……早坂りょ-すけ…。」 はぁ?僕の名前だ。 「え?ごめん。キミは誰?僕はキミを知らないんだけど…。」 「僕は知ってるよ。早坂りょーすけ。12才。もうすぐ弟が産まれそうでちょっと具合が悪いお母さんは入院中。今はお父さんと2人。時々近くに住んでるおばあちゃんが様子を見に来てくれるけど、いい加減コンビニのご飯とお父さんのワンパターン料理にあきあきしているとこ。」 な・なんだ!こいつ気持ち悪っっ! 。
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