第1章

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…クシュン💦 猫の子がくしゃみをした。 「大丈夫?風邪ひくよ。」 「りょ-すけのお部屋に連れてって。」 媚びるような目、まるで猫だ。 だからってどう見ても人間だもん。信じろっていうほうが無理だよ。 「そっかぁ、この格好じゃまずいね。」 そういうと、男の子はヒュッと消えた。 いや、その男の子のいたところに白いびしょ濡れの子猫が僕を見上げている。 (これなら大丈夫でしょ?) 今度は何だ?声は聞こえないのに確かに言葉が頭に入ってきた。 目の前の子猫をみるとにゃあ、と一声鳴いた。 (テレパシーだよ。まさか猫の口から人間の言葉をだす訳にいかないでしょ。) 。
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