そして彼は追い掛けた。

1/4
前へ
/565ページ
次へ

そして彼は追い掛けた。

昼休みが始まるチャイムが鳴り響く中ひよのは屋上に行こうと試みた。 しかし、彼女は方向音痴である。 3-Gー此処が迷子になった際寄った教室である。 そしてそこには洋一が居る。 「あのぅ…屋上へはどう行けば…。」 「私が案内しましょう。」洋一の提案を聞き、洋一を確認した瞬間彼女は脱兎の如く逃げたした。 それを見て洋一は追い掛けた。 しかし、距離は縮まらない。 それどころか距離は広がるばかりである。 ‘運動音痴なんて全くのペテンじゃないですか。’ 洋一は走りながらそう思っていた。 彼女は走るに関してはトップレベルである。 それもそのはず…彼女の異名は“東の韋駄天”である。彼女のスピードを“音速”と言うものもいる。 ただ、方向音痴な彼女は“逆走の女王”である。 よって彼女はまともに才能を発揮した事は…皆無だ。 しかし見る人が見れば確かな実力を感じる走りな為このような異名が着いている。
/565ページ

最初のコメントを投稿しよう!

341人が本棚に入れています
本棚に追加