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「あぁ…確か家から5分足らずのところで迷子になって…」
洋一は必死に笑いを堪えながらそう言った。
「今は学校に行く際に三分の二の確率で辿り着けるわ。」
相変わらずの自慢にならない自慢話に洋一は懐かしさを感じた。
「当時からは想像出来ない成長ですね。
しかし、それでも心配には変わりない。
そこで提案です。
私が家まで迎えに行く。ーそれでどうですか?」
「ようするに一緒に行きたいんでしょう?」
「そうとも言いますね。」
「どうしてもって言うんならいいよ。」
あぁ…相変わらず強気だ。
「じゃあ、どうしてもです。」
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