~青春という名の甘酸っぱいストーリーの始まりだぜ~

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そして絆創膏を貼ってあげた。 「あの…ありがとうございました」 「いえ、感謝されるような事なんて…それじゃあ俺はこれで…」 歩き出したらYシャツの袖を掴まれた。 「なに?」 「名前を…教えて頂けますか?」 「名乗る程の者じゃ御座いません。それでは…」 なかなかカッコイイ去り方だったな俺。なんて浸ってたら自販機の下を覗き込んでるお嬢様学校の制服を着た女の子がいた。 今日は珍しい日だなぁ。 「どうしたの?」 女の子は顔を上げた。赤髪のショートヘアでこれまた超可愛いじゃないか! ポッ… 「い、いや…十円が自販機の下に入っちゃって…」 今のポッって効果音はなんだ!?まぁいいや。 「俺が取ってあげるよ」 右腕のYシャツを捲り自販機の下に手を入れる。
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