未知の領域

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「先輩、今度のコンテスト頑張ってくださいね!応援してますからっ」 香澄ちゃんの声で、はっと我に返った。 「…ありがとう」 笑顔はうまく作れたと思うけど。 …うーん。 俺、本当困った。 巴みたいにはどうしても弾けないし。 なにより… 俺が通っていた学校とここ、授業内容だいぶ違ったらどうしようっていう不安が、今、ある。 この間ダチの教科書みせてもらったら、本当、学校学校でぜんぜん違うもんな! あんな違うと思わなかったんだよなぁ… だから一応、巴から範囲とか聞いたけど、半信半疑だから授業が始まってみないとわからないところがあって。 できたらウチより遅れててくれ!って今すげぇ思ってる。
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