【始まりの時】

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「よし、二人ののろけ話を聞く気もないしな。閖本、不動、そろそろ席に付けー。」 「……先生、オレの席は?」 「おう。そーだったな。じゃー、閖本の隣。と言ってやりたいが……窓際の列に、お前の席を増やしといてやった。あの一番後ろのとこに座れ。」 ……絶好の昼寝ポジションだな。空を見て、体育の講義に励む生徒たちの微笑ましい姿を見て、飽きたら眠りにつく。うん。青春が送れそうな席だ。閖本うんぬんに関しては時空の狭間に飲まれろ。 ちなみに閖本の席は廊下側の一番後ろ、ちょうどオレの反対側のようだ。 「じゃー、これで朝のホームルームは終了だ。不動と閖本の関係を調べた者は、先生に報告するように。」 ……時空の狭間に飲まれろ。時空の狭間に飲まれろ。大切な事なので2回言いました。
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