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「…………」
「……あの、えーとノーリアクション?というかボーッとしてますけど、大丈夫ですか?やっぱり助けていただいた時に怪我したんじゃ…」
「ん?あぁ、なんでもないよ。大丈夫。」
「そうですか……。」
………気まずい。いや、助けてもらっておいてそんなこと言える立場ではないんだけど、凄く気まずい。なんだったの今の笑顔タイムは?例えるならあれだ、大して仲良くもない友達に街中でばったり会って、しかも進行方向が全く一緒だった時のあれだ。
「……それじゃ、オレはこれで。」
「え………?」
「……まだ、何かあるか?体が心配なら、念のためその辺の野次馬に救急車呼んで貰うんだな。今の倒れ方ならまず問題ないと思うが…女子だし、一応な。それに…あんた泥だらけだぞ。そのままじゃ帰れないだろう。」
………あなたも泥だらけです。まぁ、私のせいな訳ですけど。
「お気遣いありがとうございます。家が近いので、最悪家の人に迎えに来てもらいます。それより…本当にお花とか弁償しなくていいんでしょうか?変な話ですけど……お礼とか、いらないんですか?」
「なんだ?何かくれるのか?」
………別にあげたい訳ではないですが。
「……冗談だ。まぁ、そのうちくれよ。」
「?そのうち?」
「…じゃあな。」
……行っちゃった。ちょっと、変な人?……
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