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「あ~疲れたぁ~」
「お疲れ様、優斗(ゆうと)君」
「あ、お疲れ様っす静流(しずる)さん!」
「今日も大変だったね」
「そうですね」
俺は今日もバイトを終える。
コンビニのバイトだ。
コンビニのバイトは思っていた以上に大変なもので、俺はいつもやる気がない。
が、同じバイトの静流さんが可愛くて、それが楽しみで毎日バイトを頑張っていた。
その日もそんな日常の一ページに過ぎなかったはずなのだが…そういうわけにもいかなかった。
空は珍しく綺麗な夕焼け。
思わず柄にもなく俺はそんな空を見上げていた。
午後六時。夏場なので日は長い。
「優斗君、一緒に帰る?」
「え…あ、はい是非!」
コンビニを出た駐車場で不意に静流さんからの誘いを受ける。
俺の顔は相当にやついていただろう。
俺のアパートと静流さんのアパートはそんなに離れた場所にあるわけじゃない。
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