桜の行く末

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屋上から出てきた二人は教室に戻ろうと屋上からの階段を降りていた。 茅「だいたい姫はなん―…」 「キャーーーー!!!/////」 茅咲の言葉を掻き消す程の女子生徒達の声が廊下中に響き渡った。 茅「な、何!?何事!??」 姫「???」 二人はお互いに顔を見合わせ声のした方へと足を急がせる。 一方、姫咲の教室の前にて―… 白「しーしゃん!あの子は?」 虎「話があったんだが…あの桜花姫咲って子に」 生徒会…いや煌王の白兎と虎宇が志騎に姫咲の事を聞いていた。 なにせ女子生徒の注目の的である煌王二人がいるのだから先ほどの悲鳴が起きても無理はない。 志「さっき変な女と一緒に出てい―…」 茅「変な女とは失礼ね!!!!」 志騎が現状を話す途中で教室に戻ってきた茅咲が突っ込みをいれる。 姫「私に何か?」 一緒に戻ってきたであろう姫咲が志騎と茅咲の話をスルーして白兎と虎宇に尋ねる。 白「あ♪探してたんだよー?」 姫「それは失礼しました。で、何か?」 白兎のニコニコした笑顔とは裏腹に姫咲は真顔で問う。 虎「いきなり訪ねてしまって申し訳ありません。桜花さんに話があって」ニコッ 茅「ちょっと待ったー!!煌王が姫に何の用?事と次第によっちゃあ、この茅咲様が―…」 姫「茅咲…ちょっと黙る」 姫咲は少し興奮気味の茅咲を右手で制する。 茅「むぅ……」 姫「で私に何か?」 茅咲は腑に落ちないと言った顔で虎宇の次の言葉を待つ。 虎「どうやらお友達には嫌われているようですね(苦笑)…さて、桜花さん。あなたに折り入った話なんですが……」 虎宇は茅咲の発言にたいして多少の苦笑いを浮かべつつも話を続ける。 虎「あなたに生徒会書記をお願いしたいのです」ニコッ そこまで言い終わると王子様スマイルを作って姫咲を見る。 姫「は…?」 茅「はぁぁあぁぁあ!???」 .
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