桜の行く末

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姫「え…あの、どうゆ―…」 茅「ちょっと!!どうゆう事!?なんで姫なわけ!!?」 姫咲が聞く前に茅咲が虎宇に問う。 茅「だいたいね!!姫は―…」 姫「茅咲!!」 茅「っ―…」 茅咲が言いかけると同時に姫咲は止める。 虎「(???)どちらにせよ…桜花さん。放課後、生徒会室に来て頂けますか?良い返事を期待していますが…ね」ニコッ 止めに入った姫咲の声と表情に疑問を持ちつつも虎宇は王子様スマイルを崩さずにそう言って去っていく。 白「あ!ちょっと!こーちゃん!!じゃあまた後でね♪姫咲ちゃん!あと、しーちゃんも!!」 なんとも可愛らしい笑顔でバイバイと手を振りながら白兎も虎宇を追って去っていく。 茅「姫ぇ~…」 姫「………」 焦る茅咲をよそに何か考えている姫咲。 志「(……)とりあえず教室入れば?」 志騎は姫咲の様子に何か感じつつも何事もなかったかのようにそう言った。 志「…あ。後あんたはあんたの学校に早く戻んなよ…」 付け加えるように茅咲を指差しながら眠そうに言った。 茅「あんたに言われなくてもわかってるわよ!!!だいたい人を指差すな!!……姫…とりあえず明日にはこっちに編入するから!!煌王とは関わっちゃ駄目よ!!!」 姫「………」 茅「姫?」 姫「………え?あ、ああ」 何か考えていた姫咲は反応が遅れて返事をする。 茅「(…姫?)とりあえず帰るね♪じゃあ…皆様大変失礼致しました。姫また後で」 そう言い残し先程まで興奮していたのは本当にこの子なのかと疑いたくなるような優しい笑顔を振り撒きながら茅咲が去っていく。 姫「………」 志「(???)……ねぇ。」 相変わらず考え込んでいる姫咲を不思議がりながら志騎は姫咲に呼び掛ける。 姫「…え?なに?」 志「教室…入んないの?」 姫「あ、ああ。今行く」 そして姫咲は一瞬、虎宇と白兎が去って行った方を見て教室へと入って行った。 .
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