―束の間の平和―

9/15
前へ
/835ページ
次へ
 連珠なら勝手に戻って来るだろう、と、 誰も行動を起こさなかった。 もちろん、世羅も儷も。     ──が、連珠はいつまでたっても戻って来なかったのだ。    「いい加減、ヤバくない?」 光がコーヒーを飲み干して言った。   「そうね……ちょっと、世羅さんのところに行ってくるわ」 と、魅流が部屋を出ていくのを見て、 あおいはやっと安心した。
/835ページ

最初のコメントを投稿しよう!

48人が本棚に入れています
本棚に追加