第1話、双子の気持ち 

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 ー50秒後ー 私はバタバタと音をたてて、階段を下り、家族のいるテーブルに座る。 「ぎりぎりだったわね。はい、どうぞ。」 と、母親が私の前にフレンチトーストと野菜ジュースを置いた。 モグモグ...ゴクン  ~二分後~ 「ごちそうさま。」 フレンチトーストがのっていたお皿と野菜ジュースが入っていたカップを台所へと持っていく。 私は時計を見て.. 「やばっ!あと、20分で学校行かなきゃって、あれ?諒馬は?」 「5分前にでたわよ。しかも、涼子ちゃんの自転車借りて....」 「えっ?!自転車ないと間に合わないのに~!」 「ほら。そんな事行ってないで、早く学校に行きなさい。」 父親が飽きれながら私に忠告する。 「うぇ~。もぉ~諒馬の阿保!...行ってきます。....」 私はいない諒馬の愚痴を言いながら家を跳びだした。
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