゚ 。゚ 君までの距離 ゚+。 ゚

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「ケーイ! お前今週末、誕生日じゃん やっぱその日は咲(サキ)ちゃんとあれか?にゃんにゃんか?」 俺が教室に入って来るなりろくに挨拶もなくバカな事言ってるこの男…。 「タケ…。 お前にゃんにゃんっていつの時代の人間だよ 古過ぎ」 小学校からの付き合いで高校まで同じの武田 樟(タケダ ショウ)。 俺は白碓 圭斗(シラウス ケイト)。 タケとは切りたくても切れない腐れ縁だ。 「なんだよ つれねぇなぁ」 ニヤニヤして気持ちわりぃ…。 こいつがこういう顔してる時は絶対何かある。 しかも決まって良くない事。 「まぁまぁ 座りたまえ」 俺の席に座っててその台詞かっ!! タケが椅子から立ち上がると俺のしかめっ面を無視して話を続ける。 仕方なく座るとタケも前の席に座って俺の顔を見てはずっとニヤニヤしっぱなし。 こいつ…朝からマジうぜぇ…。 「んで? どうなの?」 白々しい事この上ない。 どうせ茉美から聞いて知ってんだろ。 俺と咲が今、どんな状態か…。
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