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俺は
鞄を持ったままの右手を
右斜め後方へ持っていかれた
左手は別のオヤジに引っ張られ
左後方へ
足はハの字に開かれたまま
それはまるで・・・
ひっくり返ったカエルじゃねぇか~~!
そうか俺はカエルだったのか(涙
まぁ仕方ないさ
こんな事で動揺するような俺じゃない
が!
あれ、
なぜ?
why?
俺の目の前で
向かい合っているのは
さっきの大きなレディじゃないか!
彼女も俺と同じように
というか俺に釣られたのか?
俺は訳もわからず目の前のレディに
激しく動揺した
大きな人だから
思いっきり目の前に彼女の顔
目が合った
俺はまな板の上の鯉
なす術がない
揺れる度に近づく唇
唇まで20cm
これって考えようによっては
いい~~シチュエーション?(笑)
そんな時
誰かが呟いた
「やっちまったなぁ~」
恐らくは誰かの独り言なんだと思うけど
この状況下で
このタイミング
俺は壺った!
こみ上げる笑いを
俺は必死に耐えた!
ぷっ
ぷぷっ
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