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彼女と目が合う
ヤバイと思いながらも
その目を見たまま
また噴出しそうになる
おもわず俯く彼女
頭がゴツンと当たった
堪えようとする度に
ヤマビコの様に聞こえてくる
「やっちまったなぁ~」
「やっちまったなぁ~」
「やっちまったなぁ~」
電車が揺れ
カエル状態の俺に彼女が抱かれる様に
もたれかかって来る
俺はひたすら耐えた
まな板の上の鯉状態の俺は
別の意味でも耐えた
彼女が気まずそうに顔を上げてくる
そうだ深呼吸だ!
冷静に対処しろ!
心の声が呟く
のら、君なら大丈夫だろ?
このくらいの壺に耐えられない訳がないだろ?
更に心の声はエスカレート
さあ、お前の力を見せてくれ~
い~ょ~!
………
彼女が顔を上げ
俺を見た
ぶっ!
どうしても耐えられずに
俺は彼女の顔に噴いた
あっ!
………
お互い体が動かせないから
彼女も呆然としたまま
俺を見つめた
俺は小声で詫びた
す、すいま…
「やっちまったなぁ~」
ぷぷっ
………
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