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「山元五十六大将、貴官は第二艦隊司令を解任、別名あるまで予備役として待機、なお後任は伊藤整市中将に任命する、以上」 その命令が入ってからはや三ヵ月… 山元はとある温泉地に湯治に来ていた。しかしそれは名目上であり本当は軍令部の人間から書類を受け取るために来ていた。 「失礼する」 「ずいぶん神経の図太い奴が来たな」と山元は思った。しかし障子が開いた瞬間目を見張った。 なんとそこには永乃軍令部総長がたっていた。山元はたとうとしたが永乃軍令部総長は手でソレを制し「あ、そのままそのまま」と言った。 そして永乃軍令部総長は「ふー」と畳にすわり黒革鞄から軍極秘と書かれた書類を取り出した…
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