三、遭遇

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――――第36警戒隊――――――「ふむ…後一週間か…」 旗艦(軽巡)白水艦長兼36警戒隊司令木村斗士造は眠たい目をこすりながらさらに「異常はないか」と言った。 「はっ、異常ありま…⁉電探(レーダー)に感‼」     「なにぃ‼数は?」    「…約八隻、情報がないのでこちらにあわせます。重巡二、軽巡一、駆逐艦三、輸送艦ないし駆逐艦一。」   (木村:こちらは軽巡二、駆逐艦三…しかも一世代前の旧式艦ばかり…)   木村は黙り込んだ。      白水副長中本 「司令、敵サンとの戦力差はあきらかです、敵サンはこちらに気付いてないようですが総力戦を前としたこの時に無理をしなくてもよろしいのでは?」     木村は通信士に敵発見を本国に連絡するように命じ、出航前の永乃軍令部総長の言葉(敵発見の際はこれを攻撃するも反転退避も許可す)を思い出し30秒程考え決断した…
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