闇が泣いた

5/7
前へ
/116ページ
次へ
赤い華が殺意を示し 夢だけ魅てた世界は壊れ 漆黒にそよぐ蜻蛉が 細い糸を斬る 泣くばかりの幼子が 紡ぎ始めた親愛の糸 虚像だけのままごとは 寂しく優しい独り遊び 孤独に塗れた哀愁を 美学とばかりに葬るのだ (下賤美学)
/116ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加