ー地獄行きの赤い切符ー

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「わっ!ちょっ! マジ早ええ!!」 ほんの2百メートルくらいだろうか、走って息をあげ走るのを止める。 「雄輔も歳ね~。」 「うっせぇ!…本気で走るなよ…。 全く…シナリオ台無しだな。」 「え?何?意味わかんないンだけど?」 「まぁいいか。」 そう言うと、雄輔は私の前で立て膝で座り、私の右手を取りこう言った。 「麗しの姫、高校を卒業したら私の妃になっていただけませんか? 私は傍で生涯貴女を護り愛し続けたい。 …何よりも、貴女に傍に居て欲しい。」 「…プッッ、アハハハハハ!! アーッハッハッハッ… 何言ってンの?突然。」 「力一杯笑ったな…プロポーズだよ!」 「え?ホント? ホントのホント?」 雄輔は頷き、瑞希は後ろ向きになって小刻みに震えている。  
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