ー地獄行きの赤い切符ー

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「ハァ… もういいや、笑え、笑い飛ばしてくれ。その方が幾分、気が楽だよ。また改めて考え直すからさ…。」 雄輔は照れくさそうに頭を掻きながら肩に手を回す。するとー 瑞希は俯いたままブンブンと頭を横に振る。 「ううん、笑わない…!」 振り向いた瑞希を見て雄輔は驚いた。 何と、ポロポロと大粒の涙を流して泣いてるでないか。 「ごめんなさい…。 一生懸命考えてくれたんだよね?それなのに…。 笑って本当にごめんなさい…。 凄く嬉しいよ♪」 プロポーズって判ったら全部の言葉が私の心に染み込んでいった…。凄く温かい…。 「こんな姫ですけど…、是非貴方の傍に居させてください。」 雄輔の胸に顔をうずめ、涙ながらに返事をした。 雄輔はそんな瑞希をそっと抱き寄せた。  
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