ー地獄行きの赤い切符ー

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「いててて…、ちょっとは手加減してくれよ~。そんで少し機嫌直してくれたら嬉しいンだけどな。」 「フンだ、知らないっ。 ベェ~だ。」 瑞希が怒ってるのは、噛んだショックで下ろされたのが気に入らないんだろう。 「瑞希、もうすぐ誕生日だな。どこに行きたい?」 瑞希は今までにないくらいビックリして振り向いた。 「どうしたの?何か隠し事か悩みかあるの? まさか私より好きな人できたの?酷い…。」 グスッ 「え?何でそうなるんだ?」 「だって、今までそんな事聞いた事なかったし…、言わなくても行きたい所に連れて行ってくれてたもん。」  
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