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「はははっ♪違うよ♪
いつも言ってるだろ?俺は瑞希の笑顔がみたいだけ。」
そう、雄輔はいつも
『怒ったり拗ねたりした顔も可愛いけど、笑った顔が一番好きだ。瑞希の笑顔は人を幸せにする力がある。特に俺な♪』
ってこんな私に言ってくれる。
「俺も二十歳(ハタチ)だし、区切りみたいなもんって考えてくれ。って意味わかんねえか。」
何か照れくさかったのか、雄輔はハハハと笑い少し先を歩く。
と、思ったら、急に振り向いた。
「よし、今日は危ないかも知れないからデートは切り上げて帰るか。
家まで競争、よーいドン!」
私が『え~』と言ってる間に走り出した。
「ち、ちょっと、ズルいわよ!
ってか、スポーツ万能で“若い”瑞希様をなめるなよ~。すぐに追いついてやるんだから♪」
駆け足程度で走ってた雄輔も、全力疾走で迫る私を見るなり本気で走り出した。
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