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「そんなこと言って、真知子さんはケンシンが家の子じゃなくなっても良いの?」
母の顔をギロリと睨んだ。
いつでも母の意見が正しいとは思って欲しくない。
「お母さんだって嫌よ。だいたい、珠希が悪いんでしょ。いつまでたっても首輪を買いに行かないんだもん」
・・・うっ。
それを言われると返す言葉も浮かばず、ちょっと辛くなる。
これでも、最初は首輪を買うつもりでいたんだ。
だけど、ちゃんと帰って来るし、着けたら何処かで首輪を引っ掛けたりして逆に危ないかなァ・・・なんて思ったりして、結局母の意見も聞かずに首輪を買うのを放棄していた。
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