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「お母さんは、気まずいとすぐに私のせいにするんだから!」
首輪を買わなかったばっかりに・・・なんて思いたくない私は反論した。
いつだってそうなんだ。
自分の意見が通らないと、いきなり私の言動に焦点をあてる。
「何言ってるのよ。いつも何かとお母さんのせいにするのはどっちよ!」
本当に母、真知子は大人気ないんだ。
たまにはケンシンのことで悩む娘を励まして欲しいと思ってしまう。
「とにかくさ。アレだよ、アレ。ケンシンが我が家では大切な家族なんだぁ~て『トラキチ』て首輪を付けた人に知らせた方が良いと思うんだ。それで、アレだよ、アレ。悪戯かどうかも分かるだろうし」
「「どうやって!?」」
どうせ対した考えもなく、適当にその場しのぎで言っているのだろう。
私と母は一斉に父を睨みつけて聞き返した。
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