序章

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―ジリリリリ~   部屋中に、目覚ましの音が鳴り響く。     「ん゙~…」 繭は、手探りで鳴り響く目覚ましを止めた。         「繭姉、また遅刻するよォ~」   部屋の前を妹・花梨が通り言った。     「…え……?今何時ぃ…?」   寝ぼけながら花梨に問う。 「それ、最後の目覚ましでしょ?」   「っ!嘘ッ?!」 繭はベッドから飛び出した。 「そんなに慌てるなら早起きしなよォ…」     花梨の言葉に耳をかさずに身支度を整えていった。 「行ってきますッ」    
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