2人が本棚に入れています
本棚に追加
/22ページ
「依真、急ご。HR始まる」
「あ、うんっ」
―――
依真…
わたしは…
―――
「まゆ、どしたのー?ボーっとして」
「うわッ!」
「もう、放課後だよ?今日は一日ボーッとしてたねぇ…」
「なんだ、依真かぁ…」
「まさか恋患い?!」
「っ…!」
繭は、言葉を失う。
「え?図星?うちのクラス?山田君とか?あ、でもあの子固そうよね…」
依真は、一人で予想している。
―エマダヨ…
「わ、たし帰るねッ…」
繭は依真を置いて教室を飛び出した。
繭の足は自然と屋上に向かっていた。
最初のコメントを投稿しよう!