第三にゃんこ~使い魔な俺と今日もにゃんこなお前~

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「アル?」 なんとなく雰囲気的にこのまま二人の世界に入ってしまいそうだったので、俺は急に現れたアルの知人と思われる赤髪少女の紹介をして欲しいという念を込めて、彼女の名前を一言呼んだ。 アルも俺の気持ちを察してくれたようで、早速自身の前にいる赤髪少女を紹介しようと口を開きかけた。 が、それより先に赤髪少女が俺に向かって口を開いた。 「あなた誰??」 ………… まっまぁこの子とは面識も無いし、俺の事を知らないのは仕方が無い。 現に俺だってこの子の事知らないしな。 でも…… 今の言い方は明らかに俺の存在自体に今の今まで気付いてなかったよね!? 君俺に惚れてたんじゃなかったの!? だいたい初対面の人に対して「あなた誰??」ってちょっとヒドくないか!? 確かに自分の友達が知らない人と遊んでて、友達の友達だから知らないので「お前誰だよ」みたいに思う事はあるよ。 でもそれはあ・く・ま・で、「思う」だけ。 それをまさか実際に口に出すなんて…… 出す奴なんて…… 世間から叩かれてしまえばいいんだぁぁぁ――――!!  
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