第四にゃんこ~覚醒、決意、意地、魚は塩焼き派~

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――――― ガヤガヤ…… 「うん!やっぱり此処に来ると自然と食欲が出てくるよねぇ!!」 「うぬぅ……??私はそうでも無いが……」 「…………」 はて、俺は何でこんな所に居るんだろう…… 俺は昼食をとりながらたわいもない雑談に華を咲かせる生徒達を横目に見ながら首を傾げた。 今俺とアルとその友達である赤髪少女、ユノの三人は、丁度午前の授業も終わったので学園内の食堂に来ている。 確か事の始まりはユノの一言だった。 ユノの態度に多少の不満を感じながらも、自ら先に自己紹介をしようと俺が口を開きかけた時、彼女は言った。 グゥ~ いや、正確には彼女のお腹が言ったという方が正しい。 腹が減ったと…… とことん俺の言葉を遮る奴だと思いながらも、自身のお腹を押さえながら恥じらいの表情を浮かべるユノを見て、俺の表情は自然と緩んでいた。 「やっ……やっぱり腹が減っては自己紹介は出来ぬと巷では良く言うし、とりあえず腹ごしらえが先だね!!」 そんな言葉聞いた事もねえよ!! と、思ったが、なにぶんこちらの世界に来て間もないので、俺が知らないだけかもしれないので口には出さなかった。 その後、彼女に引っ張っられるようにアルが食堂に強制連行された為、仕方無く俺も二人の後を付いていった結果、今に至ると言うわけだ。  
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