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「やっぱり昼食はカツカレーに限るよねぇ~」
可愛らしい外見とは裏腹に意外とヘビーな物を注文したユノは幸せそうにスプーンを口に運んでいる。
俺の前のテーブルには無難にうどん、アルは日替わりお魚定食が置いてある。
異世界とは名ばかりの定番のメニューの数々に多少驚いたものの、最悪のケースも想定していた俺にとっては嬉しいイレギュラーだった。
因みに俺が想定していた最悪のケースってのは主食が意味不明な虫とかグロテスクな珍味とか……
更に驚いた事に代金は不要で、学園の生徒ならタダで食べれるらしい。
何でタダなのかとかは気になるけど、詳しい事は後日学園長に聞けばいいか。
そう自分に言い聞かせた俺は、まだこの学園の生徒でも無いのに状況に甘んじて注文してしまったって訳だ。
一応学園長が送ってくれた制服を着用していたから何事も無くうどんを受け取る事が出来た。
今思うと、色々な出来事のせいでまる一日何も食べてなかった気がする。
急に空腹感を感じた俺は、とりあえず目の前のうどんにありつく事に……
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