8303人が本棚に入れています
本棚に追加
｢ぬぅ……｣
しばらくうどんにがっついていた俺だったが、隣からアルの不服そうな声が聞こえたので箸を止めた。
てかうどんってこんなに美味しかったんだな……
｢どうしたんだ??全く箸が進んで無いみたいだけど……｣
俺の言葉通りアルの前に置いてある定食はほぼ手付かずの状態で放置されている。
腹でも痛いのかな??
自分が注文した料理だし嫌いって事はまず無い筈だろうけど……
｢魚が……｣
そう言ってアルは皿の中心に｢俺がメインディッシュだぜ!!｣みたいな感じで堂々と構えるムニエルを箸で指して顔をしかめた。
｢魚ぁ??お前魚が嫌い――いや、それは無いか｣
だいたい魚を嫌いな奴が日替わり魚定食なんか頼む訳無いよな。
我ながら失言だ……
やっぱりコイツは体調不良なの――――
｢そうじゃ無いのだ。私は魚は俄然塩焼き派で…………｣
｢アル……殴っていいか??｣
ガンッ!
｢にゃッうッ!!｣
最初のコメントを投稿しよう！