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まったく、そんな下らない理由だっとは……
俺の心配した気持ちを返しやがれってんだ。
「なっなにをする!!誰も殴っていいと了承しておらぬのだ!!」
アルは俺にチョップされた頭を手で押さえながら、目尻に若干の涙を浮かべて恨めしそうにコッチを睨んでいる。
「うるせぇ!そもそも塩焼きしか食わないなら魚定食なんか頼むんじゃねえ!」
第三者が聞いたなら十中八九俺の言葉は正論だと答えるだろう。
「違う!火樽は根本的に間違っているのだ!!魚定食という料理にムニエルなど言語道断!古来から皆に愛され――――――」
これから数分間、俺とアルの下らない言い争いが止むことは無かった。
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