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「ちょっと二人とも、私の存在忘れているでしょ!!」
しばらく言い争っていた俺達を止めたのは、意外にもユノだった。
「すまん。完全に忘れてた」
「うぬぅ……私も忘れておったのだ」
全く悪びれる素振りを見せない俺と、それとは正反対にすまなさそうにおずおずと言うアル。
対照的とはまさに今の俺達だな。
「うぅ……酷いよぉ!!そっちの「ポタラ」はともかくアルまで私を忘れてたなんて!」
こらこら、ポタラって誰だよ。
俺は、ほ・た・る。
たの字しか合ってねぇじゃねえかよ。
「俺は火樽だよ!!そんな耳に付けたら合体出来そうな名前じゃねぇ!」
「ユノ、本当に済まないのだ……」
??
ユノは俺の名前を間違えた事は理解したようだが、どうやらベ○ットとポタラの関係性は知らないらしく、首を傾げている。
やはりふざけた事を言った所で異世界の住人であるコイツ等には意味が分からないだけか。
「んー、イマイチ言ってる事があんまり分からないけど、火樽とアルはどうゆう関係なのぉ??」
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