☆敵意☆

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嫌な予感がする。 夕暮れ時に届いた一通のメール。 雷矢の家に行ってきます 初めてにも近い万里からのメールは、一番聞きたくない名前を出していた。 どうしても抜けられなかった会議。 だけど、会議の内容なんて頭に残っていない。 変わらない赤信号が、俺の気持ちを更にイライラさせた。 『和樹さんですよね?』 あれは、確か万里が戻って1ヶ月くらいの頃。 いつものように次の日の買い出しに行っていた時の事だった。 『そう…だが?』 万里と同じ制服。 このスーパーでよく見かける顔。 万里の高校から、そう遠くないこのスーパーに、生徒がいてもおかしくはない。 『俺、万里の幼なじみの雷矢です』 『万里なら、買い忘れたと言って中に入って行ったが?』 『知ってます。和樹さんと話しがしたかったもので』 その瞳には、“敵意”が剥き出しになっていた。
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