0人が本棚に入れています
本棚に追加
/81ページ
うーくい、なぜかじいちゃんは泣いていた。酒のいきおいという事もあろう。
自転車をこぐ通りで、人足先に誰かが誰かを見送っていた。
私の足はこぐいきおいを増した。父さん、遅くなってごめん。せめて見送りたい。
そんな気持ちもつかの間。つけば苦手な次女が愛想をふりまいていた。う、早めに帰りたい。あいつの作る空気は苦手なんだ。まるではぶられてるようで😢私は、その気持ちを周りにさとられないように話した。
けど、出ていたかもしれなかった。
時間の流れを遅く感じ、時は一刻、数分と近付き。意味のわからない儀式が行われた。
手順はまったくもってわからない。
覚えれ、言われてもわからない。
燃える紙の中で、けむたさは増していく。
真っ暗な夜が私達を包む。さとうきびらしき棒がたてかけられた。そこに、父さんの姿は見当たらない。
帰ったのだろうか…。ふいにそんな事を考えたりした。
最初のコメントを投稿しよう!