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救急・時間外診療
救急や時間外診療の場合専門外の医師が患者を診る場合があります。
その日も午前診察が終わり午後診察までの間の一番落ち着いた時間でした。
「時間外来られました、腕の切り傷のようです。」と受け付けから連絡が入る。 大概午後からのこの時間は外科系はオペに入るのだか救急・時間外を受け付けているから手の空いている縫合が出来る医師が対応するのだか今回たまたま外来にいた前章でも登場した小●内科医が「俺やる、縫ったるわ」としゃしゃりでてきた。
まぁ、縫えるからいいか、と縫合してもらい「お大事にね」と満足そうに病棟へ帰っていった小●医師。
…処置の終わったベットの方をみるとものすごい形相の秘書がいた。
「どうしたの?」と聞くと「あんなへたくそな縫合見たことないわ!患者が可愛そうじゃ、内科はひっこんでろ!」と大変ご立腹。
それもそのはずその秘書は外科・整形外科の秘書で毎日縫合処置を手伝っているから小●医師の縫合が許せなかったらしい。 その日ずっと彼女はご機嫌ななめで小●医師がとおるたび睨んでましたが当人の小●医師は「今日もいい仕事したわ、おつかれさん」と帰っていった…。
彼を見てると鈍感ってひとつの才能だと思いました。
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