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内科医の話
二人の内科医がいた。 年齢の近い呼吸器科医と消化器科医なのだがおもしろい程正反対の性格だった。
呼吸器科医☆藤は見立てもよく信頼に値する医師だが地味でなるべく目立たない様に生きているタイプ、でも人一倍プライドは高く見栄はりなところがある。 消化器科医小●も医師としては優秀だが派手好きで人懐こい性格なので看護婦達に可愛がられて得をするタイプだが男性達には嫌われるタイプ。 ある日小●医師はこんな事を言ってきた。
「俺な、☆籐先生大好きやねん、君も大好きやろ？いい人やもんなぁ」
…当時☆籐医師と良い関係だったので正直「ばれたか？」と焦りましたがどうやら違うようです。 自分にない真面目さスマートな態度（見栄はりなのでそうふるまっているだけですが）等に憧れていたようです。
その事を☆籐医師に伝えると残念なことに小●医師の事は「大嫌い」なんだそうです。 誰にでも調子よく人懐こく好かれる彼が羨ましい反面憎らしかったんでしょう。 こんな調子で小●医師はほとんどの内科医が大好きで同時にほとんどの内科医に嫌われるというなんとも不思議な状況におかれていましたが幸いな事に彼は鈍感だったため嫌われている事を全く気付いていませんでした。
ただひとつ哀れな事は院長にも嫌われている事すら気付いていない事でした💧
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