出会い

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悩みなんてなかった。 ともだちも 家族も それなりに うまくいってるし それなりに 毎日たのしくて。 だけど何故か からっぽだった。 じぶんの将来を 想像することもできず 未来には 期待できるかなんて わからなかった。 からっぽな毎日のなか あなたに 出会うことが できたのは きっと運命だったよ。 第一印象は なんてかっこいい人なんだろう!! 先輩のまわりに 女のかげが 絶えないことも あまりの かっこよさに 見えなくなってたね。 憧れは 理解とは 遠いところにあるから あたしはあの時 先輩のなにを みていたんだろう。 憧れて 憧れて 大勢のなかのひとりでも とにかく 追いかけた。 声がすき。 笑顔がすき。 Mailや電話がくると なにをしていても とびついた。 話しかけてもらった時は 涙がでるくらい 嬉しかった。 先輩がもてることも 知ってたし あたしが不釣り合いなことだって わかってた。 だから それで十分だと おもってたんだ。 おもってたのに・・・
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