プロローグ

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 そこには羊皮紙にメモ書きが残されていた。  留守中にやるべきことと、弟子であるボクへの宿題が書かれているのだ。  これも毎年のことだけれど、今年は何をやらされるんだろうか…  メモを読むと、  ☆夏休みの課題☆ 『自分用の使い魔を育てること』  ボクの心は踊った。  やっと、ボクも使い魔を持つことを許してもらえたんだ…  はやる心を押さえながら、ボクは魔法書を持って外に飛び出した。  夏の日差しが、鮮やかに丘の緑を照らしていた。  そして草の香りを含んだ風を胸いっぱいに吸い込んでみる。  ボクの短い夏休みが始まった。
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