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その夜は暑かった。
夏だから仕方がないのか?
そんなことを思いながら、私は二階の自分の部屋に入った。
私はドアを閉め、まず電気を付けた。
そして早々と布団を敷き、足で扇風機のスイッチを入れた。
何か起きるわけでもなく、ただただつまらない日がまた終わろうとしている。
高校生活最後の夏だというのに、あまり外に遊びに行くわけでもない。
私は面倒くさがりなのだ。
友達を誘って遊びに行くのも面倒くさい。
何をして遊ぶか考えるのが面倒くさいからだ。
だが、「◯◯をして遊ぼう」と誘われれば断りはしない。
具体的に何をして遊ぶかはっきりしているからだ。
しかし、そういう誘いも夏休みに入ってからあまりない。
そういえば、休日はあまり多くの人と遊ばないなぁ。
私は友達が少ないのだろうか?
そんなことを考えるのもダルい。
とりあえず布団に乗り、側にあったエレキギターに手を伸ばした。
そして何曲か弾いていたが、すぐに飽きた。
次に私は携帯にイヤホンを繋いで音楽を聴くことにした。
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