出会い

3/4
6人が本棚に入れています
本棚に追加
/22ページ
どの曲も最高だ。 だが私の携帯には、今流行りの歌はほとんど入っていない。 私は流行り歌はあまり好きではない。 邦楽なのに中途半端に英語を多用してきたり、若者受けするように作られたラブソングは、何故かイライラしてくる。 私の思想は社会の思想と少しズレているのだろうか?。 まあ、そんなことはどうでもいいのだが。 今私が聴いているのは、THE BLUE HEARTS の『ラブレター』という曲だ。 先程私はラブソングはイライラすると言ったが、何故かブルーハーツとジャパハリネットのラブソングだけは大好きなのだ。 いや、彼らが大好きなのだ! 曲も終盤に差し掛かった頃、私は携帯を開き、時間を確かめた。 時間は22時を過ぎていた。 最近は0時過ぎまで起きていたので、今日は早く寝ることにした。 その時だった。 私は天井に何か黒いものがあるのに気付いた。 私の部屋は四畳半で、ドアは東向にある。 天井は手を伸ばせば届くくらい(2メートルくらいだろうか)の高さである。 その黒いものはドアの近くの天井に張り付いていた。
/22ページ

最初のコメントを投稿しよう!