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テンは表情をぱあっと輝かせて、
「本当でありますかっ!」
「あ、あ……うん」
感涙せんばかりの勢いである。チクリと胸が痛む。
「えーっと、キミはどこから来たの?」
「未来の世界からであります」
ほら来た。また意味不明な答えが。
しかし、テンは当たり前だと真面目な顔をして言い切った。妙に説得力があるけど、信じられないのには変わらない。まさか未来の世界と来るとは……。
「2つめの質問ね。誰から頼まれたの?」
「言えないであります」
テンは僅かに目線をそらした。とても怪しい。
「3つめの質問。なんで僕がそのぉ……狙われなきゃならないの?」
「言えないであります」
このアマ……。
僕は小刻みに深呼吸をすると、4つめの質問を口にする。
「4つめ。キミはいったいなんなの? 拳銃とか持ってるのはなんで?」
「それは自分が桜木殿の護衛だからであります……信じてくれましたか?」
上目づかいをし、テンは不安そうに僕を見る。僕はそんなテンに向かってにっこりと微笑み──
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