第3章

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テンがロボットである物的証拠かつ、非常に物騒な光景だ。あ、テンを見てたらふと思ったんだけど、 「なぁテン」 「はい?」 「護衛するって言ってたけど、テンは今日からどこに住むの? 野宿とかじゃ護衛にならないような」 右膝のカバーを下ろしたテンは、迷彩服に伸ばそうとした手を止めた。なんだか微かに嫌な予感がする。 「ここであります」 何かの聞き間違いだそうだそうに違いねぇ今日僕の星占いは1位なんだものウヒャヒャヒャ。 「護衛するって言ってたけど以下略」 「ここ、桜木邸でありますよ」 何かの聞き間違……自重しよう。 「……は?」 ポカンと口を開けてテンを見る。 テンはそれが当たり前のような口ぶりで迷彩服に手を伸ばす。 いや、ちょ、マジで王道なこと言ってるのですかこの人は……あ、人じゃなかったっけ。 「本気と書いてマジであります。大マジであります」 マジとか言っておきながら、目元が微妙に笑ってるのは説得力がないぞ。てゆーか、こんな人間クサイ動作をしてるくせにロボットだなんて……未だに信じられない部分がある。ミサイル発射したけど。 「いや、でもさぁ、テンがそう言ってるだけで、母さんとか志穂とかがぁ……」
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