第1章

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本来のプランだったらアイスなりシャワーなりでそれを一掃するはずだったのに……。 まぁ、ぐだぐだ言っても仕方がないよね。 さらに暑い空間である2階に登るため、重い足取りながら階段を1段ずつ上がっていく。 あれだ、絶対クーラーかけてやる。あ、でも昼間のクーラーは勉強中以外は禁止っって言われてたよなぁ……いやいや、非常時だ。うん、これは非常時なんだ。暑さが異常すぎる非常時に他ならないんだ! だってほら、冷却用とも言えるアイスは志穂に食べられたし。責任は全て志穂にある……って言い切れたらなぁ。てか、アイツさえアイスを食わなかったら……。 約束なんて知ったことかぁぁぁぁぁぁぁ! 人間は欲望に忠実で卑しい生き物なんだよグヘヘヘ! 僕は意気揚々と部屋のドアを開ける。どことなく殺風景な部屋だが、これはシンプルととってもらおう。てか、とってください。この歳でくまさんのぬいぐるみドーンよりはいいでしょうが。 鞄から宿題を取り出し、机に向かう。
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