第1章

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クーラーを起動させるのを忘れずに。 さて、涼ませてもらおうとしますか。 僕が鼻歌混じりでシャーペンを握った、まさにそのとき── *** 「家猫1号より家猫2号へ。武装バックパックの強制排除完了」 「こちら家猫2号。了解した。速やかに行動せよ」 「こちら家猫1号。距離2000に目標と思われる転移門を確認であります。誤差2マイナス6」 「了解。家猫1号は侵入準備にはいれ」 「家猫3号より家猫2号へ。目標転移門の凍結準備が完了したであります。合図を」 「家猫1号より家猫2号へ。侵入準備完了。直ちに目標転移門への侵入を開始します」 「家猫2号より各家猫へ。これよりオペレーションワイルドキャットを発動するでありますっ!」 *** 驚いた。 思わず自分の目を疑ってしまった。 一番先に思ったのは、これはもしかして志穂のイタズラなのだろうか、という疑心。それを抱いてしまうのも仕方がないといえば仕方がない。 だって突然机の引き出しが発光し始めたのだから。
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