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「ところで十字架のペンダント知らない?」『あれか、あれなら図書室の忘れ物箱に置いといたぜ』
と言いながら狼の周りから煙が上がった
「忘れ物箱って酷い扱いだね、先生」「うっせぇよ」
そこには狼の代わりに紀行が頭を掻いていた
「あ…のご主人」「ん?あぁ紹介忘れてたこの狼さんは僕の同期、紅 紀行。半分狼の血が混じってるんだよね」
クスッと微笑み紀行を見た
「笑うな煉稀、でそのガキは?」「さらりと本当の名前呼ばないでよね。彼は海梨だよ」
郁徒……煉稀は海梨の頭を撫でた
「それじゃあ僕達はこれで、さよなら先生」
煉稀は軽く会釈をし図書室に向かった
「おっ、あったあった」
煉稀は扉の前にある箱を見付け中を漁りペンダントを取り出した
「さて見付けた事だし帰ろうか海梨」「了解です」
そして二人は闇の中に消えた
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