出逢い

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                                  「んっ……あ、此処は……」「やっと起きたか、おはよう……“海梨”」 海梨と呼ばれた少年は郁徒を見るとニコッと微笑み抱き締めた 「まったく、何でお前此処に行るの?」「えっとね、ご主人様に会いたかったの」 それを聞くと郁徒は海梨にデコピンした 「いったぁ~い、ご主人様のバカ~」「バカはお前だろ?ほら帰るよ」 郁徒は傷口を布で覆い帰り支度をした 「は~い」「良い返事だね」 ニコッと微笑み二人は保健室から出た                                       ―夜―                           「あれ、無い」「どしたの?」 鞄を漁ってる郁徒を不思議そうに見る 「十字架のペンダント、いくら探しても無いんだ」「十字架……」 海梨はビクッとしソファの影に隠れた 「お前は十字架嫌いだよな」「嫌い……だけどご主人様は大好き♪」 ぴょんと顔を出し郁徒に抱き付いた 「ありがとう、僕も好きだよ海梨。これから僕は学校に戻るけど海梨はどうする?」「お供します」 ゴロゴロと郁徒に甘える
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