199人が本棚に入れています
本棚に追加
「それじゃあ行きますか」「うん♪」
郁徒は窓を開け海梨に手招きした
「普通に行くより飛んで行こうか」「じゃあ僕ご主人様の肩に乗る」
海梨はコウモリの姿になり郁徒の肩に留まった
「良い?行くよ」
バッと勢い良く飛び降りた
「……っ、お前に血を吸われたから上手く力が出ないな」
郁徒の背中から黒い羽が生え飛んでる
「まっ、近いから良いけど」
しばらく飛び学校の屋上に下りた
「さて、海梨よろしく」「はい!」
いつの間にか少年の姿になり息を大きく吸い
「~~~」
超音波を辺り一面に発した
「ありがとう海梨」「どういたしまして♪」
郁徒は羽をしまい校内に入った
「それで、ペンダントって何処にあるんだろうね」「う~ん、きっと図書室かもね。あの騒ぎで回収し損ねちゃったから」そう言い図書室に向かい歩いた
「……?」「どうしたの?」
ピタッと止まり周りを見回した
「どうやら、誰かが僕達を歓迎してるみたい」「えっ?」
海梨も一緒に周りをキョロキョロと見た
「んっ、居ないよ?」「しっ……静かに」
耳を澄ませてみると微かに獣の唸り声が聞こえた
最初のコメントを投稿しよう!