出逢い

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「それじゃあ行きますか」「うん♪」 郁徒は窓を開け海梨に手招きした 「普通に行くより飛んで行こうか」「じゃあ僕ご主人様の肩に乗る」 海梨はコウモリの姿になり郁徒の肩に留まった 「良い?行くよ」 バッと勢い良く飛び降りた 「……っ、お前に血を吸われたから上手く力が出ないな」 郁徒の背中から黒い羽が生え飛んでる 「まっ、近いから良いけど」 しばらく飛び学校の屋上に下りた 「さて、海梨よろしく」「はい!」 いつの間にか少年の姿になり息を大きく吸い 「~~~」 超音波を辺り一面に発した           「ありがとう海梨」「どういたしまして♪」 郁徒は羽をしまい校内に入った 「それで、ペンダントって何処にあるんだろうね」「う~ん、きっと図書室かもね。あの騒ぎで回収し損ねちゃったから」そう言い図書室に向かい歩いた 「……?」「どうしたの?」 ピタッと止まり周りを見回した 「どうやら、誰かが僕達を歓迎してるみたい」「えっ?」 海梨も一緒に周りをキョロキョロと見た 「んっ、居ないよ?」「しっ……静かに」 耳を澄ませてみると微かに獣の唸り声が聞こえた
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