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てゆうかぁ、てゆうかぁ。
エリリンは、明後日とか言ってたような。
明後日?
明後日とは、明日の次の日のことですよね?
マジでぇ!
ガクゥーン。
ありえないでしょ。
おかしいでしょ。
どれだけバカなんだ、俺は。
俺ってバカだぁぁ!!
俺は、がっくり落とした肩をゆっくりと起こして立ち上がった。
薄暗い廊下を歩き、店を出ようと開けにくいガラス戸の前に立った。
その時、俺はちらっと舞台を見た。そこには、優雅にエロチックにポールに身を絡ませるエリリンがいた。ポールの上を両手で握りしめ、くるっと回ってみせる。黒キャミソールから見える脇乳に、俺はドキッとした。
大人っぽい。
今まで見たことのないエリリンの姿に、俺はしばらくみとれてしまった。
いったいこれは…。
何か、心臓がバックンバックンしてる!
何なんだよ!
どうしてしまったんだぁぁぁ!
俺は、再び背中を丸めてガラス戸を引いた。
「はぁ」
なぜだか、知らないうちにため息を吐く。
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