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野良猫は、チャコがちゃんと家の中に入るのを見届けてからきびすを返したのだとか。お礼のつもり、だったのかな。
そういえば、チャコは丸一晩失踪していたそうですが、やつれた様子もなかったようです。きっと野良猫に餌でも貰ったんだろ、と祖母は笑いました。
人間にはわからない動物同士の繋がりがもたらした、不思議で優しい物語。子どもだったチャコもすっかり大人になりましたが、今でも覚えているのでしょうか?
それは、本人にしかわかりません。だって、わたしが聞いても鳴いてすらくれないんですから。
あの野良猫も見掛けなくなってしまいました。連れていた子猫も一人立ちしたでしょうから、再び放浪の旅を続けているのかも知れませんね。
その場にいなかったわたしでは、野良猫もわかるはずがないとはいえ、機会があったら是非ともお会いして、煮干しの一本でもあげたいものです。
野良猫さん、野良猫さん。うちのチャーがお世話になりました。
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